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うっかりジャニオタになってしまった2〜2.5次元のおたくが騒いでいる日記です

「エゴと一途」、エゴとは。一途とは。

 

こんにちは、しろです。

 

「POWER」ってすごくて なんだかんだいろんなことがあって忙しくていつも通りにオタクできていないのですが、元気が出ます。

 

 


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特に「エゴと一途」

 

 

 

ハ?と思われた方も多いかもしれませんが、いや、嘘じゃないです。

本当です、信じてください。

 

 

わたしは中間淳太さんのユニット曲が大好きです。たぶん何度かこのブログでも言及しています。

 

(これとか)

jjjj1923.hatenablog.com

 

(これとか…)

jjjj1923.hatenablog.com

 

特に「想ったら一途でシャイで、その相手しか目に入らなくなってしまう」と語る、自身の恋愛には真摯なのに「金魚妻」などの作品をしっかりとチェックしている中間さんが表現する「倫理的にはアウトな恋」が好きです。

 

中間さん自身が作詞をする曲はやはり「この人の頭の中からこの言葉が出てきているんだな…」と感じられてとっても楽しい気分になるのですが、提供していただいたユニット曲も「この人はこうやって解釈したから今こんな表情をしているんだ……」と思えるのでそれはそれでとっても心踊れます。(ただし何回かライブに行かないと見られる余裕がなくなるので、なかなかそこまで解釈できないことが多いです)

 

また、今回はPenthouseさんの提供でオシャレなメロディーと切ないけど強かなシナリオに、そしてTARO MIZOTEさん、須田悦弘(Relic Lyric, inc.)さんが妖艶で悲しいアレンジを身に纏わせてくれて、本当に「オタク全員が好きだろ 特に中間淳太さんのオタクなんてしている人間…」といった最高の曲に仕上がっているので、これからライブで披露されるのが楽しみです。

 

さて、今回はそんな「エゴと一途」のおかげで忙しくても疲れていても「やっぱチームジャニーズWEST(ここではメンバー含めた制作陣を指します)最高だな!」になっているオタクが考えた「エゴと一途」の、

・どういったストーリーなのか

・彼女が言う「エゴ」とは、「一途」とは

を、非常に個人的な見解これまで中間さんを2年半ほど追ってきた経験(私の推し歴、短すぎ…!?)で勝手につらつらと語っていきたいと思います。

 

 

というわけで、よろしくお願いいたします。

 

 

 

 

 

 

「エゴと一途」の伝える矛盾した感情

 

ずっともだもだとしている曲だな……………とみなさま思っていらっしゃると確信しているのですが(暴論)、本当にもだもだしていて、でもその気持ちがわからんでもなくて、本当に聴いていて辛いです。

自分にもこんな経験があったのではないか?そう思うほど。

 

そんな難しい感情をはまこたじゅんが切なげに、色気たっぷりに表現する、それがこの曲の魅力。

 

この曲の抱える感情を、自分なりに紐解いていこうと思います。

 

 

そう どうにか 隣にいたいなど
とっくに 望んじゃいないよ そういうもんさ
身勝手に 理想系のディテールを描いて
思い出は 嘘並べて作っていく

 

「そういうもんさ」の男性的かつ完全に冷めたような言い方に引っかかりはしますが、ここではこの後の文脈を見て、この曲を完全に「ある男性に恋している女性目線」で描いていこうと思います。

 

この彼女は「隣にいたいなどとっくに望んでいない」と悲観的に諦観しているようで、このことからこの恋は実らないものであることがわかります。

「理想系のディテール」とはその男性と想い合う生活、と考えられますが、その思い出を「嘘並べて作っていく」と言っているということは、現在進行形で嘘でも思い出を作ることができる関係であると推測しました。

 

よって、このふたりは「実際に恋愛関係にはないが、身体だけはつながっている関係」だと私は思います。

 

わーい!中間さんユニット曲お得意の倫理的によくない恋愛だ!

 

 

エゴと一途の境目を いつ見失ったかわからない
「見返りなど 求めぬもの それこそが愛だから」

 

ここで出ました。「エゴと一途の境目」。

 

それを見失ってしまった彼女が告げる、

「愛とは、見返りなんか求めないことだ」

という言葉について、私は「一途」だと考えました。

 

彼からの行動がなかったとしても、自分が想い続けているだけ。それが愛。

 

無償の愛というものを語っている彼女に、わたしは「エゴ」ではなく、「一途」さを感じたのです。

 

ちなみにちょうどこのブログの前段階の歌詞に落書きしただけの原稿を読んでくれたしろ餡ちゃんは「この言葉がエゴっぽい」と言ってくれました。

決めつけに近いような言葉で、無償の愛を彼に与える自分に酔っているようにも見えるため、確かに「エゴ」にも見えます。

 

それこそが聴いている人たちをも惑わす「エゴと一途の境目」なのかもしれません。

 

 

This is love in isolation 届かなくていい
いつまでも見つめていたいだけだ 終わりは見えないの
I don't need any conversation いつかの声を
徒に慰めの当てにして また「愛」に耽る

 

「This is love in isolation」を私は「これはもはや愛ではない」と意訳して読んでいます。

 

その上で、「この気持ちが届かなくてもずっと想っている」と語る彼女。

それが「」なのか、果たして「執着」なのか、彼女にもわかっていないようです。

 

「I don't need any conversation」は「これ以上彼と対話をする必要もない」と意訳しました。

 

彼からいつかのベッドの上だけで言われた「愛してる」や「好き」の言葉を思い出して、それだけを縋る一筋の光として彼への「愛」をやめない彼女に、虚しさが表れています。

 

 

 

つまんない漫画に 挟んだ栞が
積み上がって見えなくなったって どこかで 続きを気にしている

 

どうでもいいような戯ればかりのそんな日常でもどこかに好きな気持ちが溢れるところがあれば、それは大切な思い出になります。

それが「栞」になって、他のことも全部思い出してしまうトリガーにもなります。

 

また、そんな日常が来なくなってしまったとしても、彼を想い続けている彼女にとっては、どこかでいつでも彼との倫理的な関係を築けるし、そんな未来があることを信じてしまっている。

 

そんな期待と憧れと不安と悲しさ、いろいろな感情がないまぜになってしまっている複雑さをこの短い文で纏めてしまうその描写力に感服しました。

 

しかもこのパートは濵田さん。

歌声で楽しさも嬉しさも愛しさも表現しますが、個人的には「諦め」や「絶望」を語尾を少し乱雑にしているところや音の移動のさせ方で表現するのがめちゃくちゃ上手で、このフレーズの印象がガッと強くなります。

 

 

エゴと一途の境目に 今更気づいても戻れない
「わたしだけはあなたのこと 信じるって決めたから」

 

「エゴと一途の境目」に気づいた彼女ですが、それでもこの愛をいまさら無しにすることはできないそうです。

「エゴと一途の境目」については次の見出しで後述します。

 

「信じると決めた」は、ニアリーイコール「いつか自分のものになると信じている」です。

彼の気持ちが変わる日が来ると信じているのです。

 

それはとても相手を考えていない勝手な気持ちで、「エゴ」だと思います。

 

でも、この言い方や耳触り的にはとても健気でかわいい「一途」な少女のように聞こえてしまって、これも境目がわからなくなってしまうひとつの要因です。

 

 

This is love in isolation 届かなくていい
いつまでも見つめていたいだけだ 終わりは見えないの
I don't need any conversation かすれた声で
無理矢理な言い訳を口にして また「愛」に沈む

 

2回目のサビは、「無理矢理な言い訳を口にしてまた「愛」に沈む」という部分だけが1回目と違います。

 

1回目の「愛」が彼への愛情そのものであったとしたら、今回は「愛」という行為なのかな、と思っています。

 

これは全然想像なのですが、彼と彼女の肉体関係だけはずっと続いていて、でも彼に大切な人ができたから、自分が偽物の愛だとしても一番に思ってもらえなくなってしまった、彼女はそんな悲しさを抱えているのだと考えています。

 

1回目は、エゴと一途の境目なんてわからないな〜とか考えながら、昔の愛の言葉を思い出して彼への想いを捨てられないな、と思いに「耽る」ことを表現していました。

そして2回目は、「あなたと一番こういうことをしているのは自分だし、もう仕方ないよね」なんて彼に罪悪感を持たせないように、軽い女に見えるように彼との「愛」に沈んでいく彼女を描いています。

 

 

………いややっぱ悲しいよーーーーー!!!!!!!

GGGに続く「悪い男」シリーズすぎて倫理観警察としては大変しんどいです。でも創作物だから好きですけどね!

 

 

指先がなぞる唇
うだるような口づけを
気づいたの わたし本当は
あなたのこと 独り占めする夢見てる

 

「うだるような口付け」って、情熱的にも捉えられますが、もう無茶苦茶にしてしまってもいい、みたいなヤケさを感じることもできます。

そこに彼と彼女の意識の相違が生じているのだとも感じています。

 

そしてやっと彼のことを自分のものにしたいと「気づいた」彼女。

 

いや………

 

いやいやいや…………今気づいたんかい!?!?!?

Cメロでの気づきって…遅すぎ!?

 

これまでもうどれだけ彼のことを語ってたと思っていらっしゃるので!? 

 

と取り乱してしまうワンフレーズ。

でも、ここでこの明確に意思が表れていることで、これまでの彼女目線の歌詞をより強くてどろどろとしたものに見せてくれます。

 

 

This is love in isolation 忘れなくていい?
気づいてる届きやしない だけど終わらせられないの
I don't need any conversation いつかの声を
徒に慰めの当てにして また「愛」に耽る

 

This is love in isolation 届かなくていい
いつまでも見つめていたいだけだ 終わりは見えないの
I don't need any conversation かすれた声で
無理矢理な言い訳を口にして また「愛」に沈む

 

そして、サビ部分。

 

1番と同じように見えて、少しだけ違います。

「忘れなくていい?」

「気づいてる届きやしない」

「だけど終わらせられないの」

 

諦めの感情に苛まれていたのに、そこに隠れた独占欲に気づいた彼女はより強くなったような、そんな気がします。

彼への想いは実らないという事実は感じていますが、ずっと想い続けることしかできない自分もまた自覚している。

 

そしてまたふたりは「愛」という行為に沈むだけ。

彼女の「愛」は届かないまま、続いていく。

 

そんな、未来がないのに我儘で傲慢で悲しいラブソングが「エゴと一途」です。

 

 

さて、この「エゴと一途」ですが、そもそもこの曲名になっている「エゴ」「一途」について、さらに深掘りしていこうと思います。

 

 

 

 

そもそも「エゴ」とは?「一途」とは?その境目とは?

 

そもそもの意味をコトバンクさんでしらべてみました。

 

エゴ とは

① 認識、意欲、行動などの主体として、他と区別される自分。自己。自我。
※徳川氏時代の平民的理想(1892)〈北村透谷〉三「彼のシバルリイは『我(エゴー)』を重んじて軽々しく死し軽々しく生きず」
フロイトの用語。感覚の刺激や肉体的要求の知覚と、身体運動との間を調節する心理装置。自己保存の役割を果たす。自我。
③ 自分本位の考え方や態度。また、そういう考え方の人。エゴイスト。エゴイズム。「地域エゴ」 〔モダン用語辞典(1930)〕
※メサの使徒(1950)〈武田泰淳〉「気やすさに無作法とエゴをまぜ加へた客たちは」
[2] 〘形動〙 「エゴイスティック」の略。
※蒲団(1907)〈田山花袋〉六「愛する女を君の為めに山の中に埋もらせるほどエゴーな人間ぢゃありますまい」

エゴとは? 意味や使い方 - コトバンク

 

ここでは、③の用法として使われていると感じています。

エゴイズム、自分本位の思考。

彼のためにはならず、ただ自分のための想いなのだと思います。

 

 

一途 とは

① 一つの方法。特に仏語としては、悟りを求める一つの方法。
※三十四箇事書(1250頃)「但於二理即位一妙覚仏成道云事、実一途教門也」 〔安楽集‐上〕
② (形動) 他のことを顧みないで、一つの方針または事柄に向かってゆくこと。また、その方針や事柄、およびそのさま。
太平記(14C後)二「各死罪に行はるべしと評定一途(ヅ)に定て」
浄瑠璃・松風村雨束帯鑑(1707頃)二「松風を助んと、一づにしあんきわめしが」
※多情多恨(1896)〈尾崎紅葉〉前「分別も用捨も何も無く、一図の悲歎に沈むで」

一途(いっと)とは? 意味や使い方 - コトバンク

 

これは②の意味。

他のことを顧みない、という記述はありますが、ここで言う「一つの方針」とは、「彼のことを想い続ける」という彼女の恋愛方針として考えられます。

 

 

わたしは歌詞の流れで読んでいくと、先述のとおり、

  • エゴ=「わたしだけはあなたのこと 信じるって決めたから」
  • 一途=「見返りなど 求めぬもの それこそが愛だから」

と考えました。

 

信じるということは、彼になにか結果(例えば自分と結ばれるだとか、逆に一切の関係を断つだとか)を求めようとしてしまっている状態です。

そんな彼女に大変エゴイズムを感じるからです。

 

 

でも、心のどこかでどちらもエゴである、とも考えています。

 

彼への気持ちを終わらせずに続けていくこと自体がエゴなのではないのか?そう感じるのです。

 

それを踏まえて、2番での「エゴと一途の境目に今更気づいても戻れない」を見てみます。

一途だと感じられた「見返りなど求めぬもの それこそが愛だから」という部分も、勝手に彼に執着し続けることを「」という綺麗な言葉でまとめて、「全く非難されるべきことをしていない、むしろ美しい感情なのだ」、と自分を正当化しているように思えます。

そんな汚い自分に気付いても、それを一途な気持ちだと言い張る自分を辞められない。

 

だからこそ、彼女はもはや彼への執着心を終わらせる気はなく、一途のようなエゴに塗れたままこの曲では終わりを告げます。

 

 

では、「エゴと一途の境目」とは一体何だったのでしょうか。

 

非常に個人的なまとめ方とはなりますが、これは「想いを遂げるか遂げないかの差」なのだと思います。

 

いつか想いを遂げたとしたら、彼女は一途な恋を長年続けただけ、でも、彼への愛は「届きやしない」のです。

だから、この恋はエゴなのです。

 

彼女が違う立場だったら、もし少し違うタイミングで出会っていたら、一途と呼ばれていたかもしれない。

 

それが「エゴと一途」だと私は思います。

 

 

 

まあもうとにかく3月18日にユニット曲披露されてどんなパフォーマンスになるのか楽しみだしどういう小道具が使われるのかも気になるしもしかしたら床に寝転んだりするのかな!?とか思って今から双眼鏡の電池を替え始めたし中間さんの表情管理も小瀧さんの甘くてほろ苦い気持ちになる美しいお顔も濵田さんの自然に出る怖いくらいの笑みも全部見たいはずなのに結局中間さんの表現に胸打たれてそのまま記憶失って帰るんだろうし帰りに「なんか最高だったことだけわかる」しか言ってないだろうし………………

 

 

ジャニーズWEST LIVE TOUR 2023 「POWER」メッチャ楽しみ〜〜〜〜!!!!!!!!

 

 

 

追記

 

 

POWER見てきたので、最初に感じたことを。

演出バレ等が平気な方、すでに見ている方は読んでみてください。

 

また、「エゴと一途」大会議 を行っております。(大会議?)

 

要するに「エゴと一途」って結局なんだったの?を突き止めたい(わからなかったらわからないですで大丈夫!)、みんなの解釈やイメージを聞いてみたい(私とはぜんぜん違うと思うので)、あとみんなで分かち合いたいこととか、エゴと一途、サイコー!!!になりたいなって思って作ったゆる〜いアンケートフォームになっております。

ぜんぶ読んでぜんぶに返信していきたいと思っています。

 

よろしくお願いしまーーーす!!

 

 

 

 

 

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