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うっかりジャニオタになってしまった2〜2.5次元のおたくが騒いでいる日記です

「"Pinocchio"」、じっくり見ると楽しすぎる

 

こんにちは、しろです。

 

まだ「LIVE TOUR 2022 MixedJuice」は終わっていないのにもうすでにドームツアー気分で、とにかく『最高/生きるしかねぇ』状態ですね。

私は最近なんだかもう「社会生活から隔離してくれ〜〜!!」という気分だったのですが、どうにかツアーに行けそうなのでもう少し社会集団の中で生活してみようと思っています。

 

読んでくださっている皆様もご多忙の日々ではあると思いますが、ところで、「ジャニーズWEST LIVE TOUR 2021 rainboW」のライブ円盤はご覧になられましたでしょうか。

 

これです、これ。

 

 



 

今回はこのライブ円盤に収録されている中間淳太さんのソロ曲、「"Pinocchio"」について、何度かスロー再生をした私がみなさまに見所と解釈と後ろのスクリーンに秘められたストーリーの面白さを語るだけのブログとなっております。

 

さらっと等速再生しているだけだと中間さんのご自身、所作、汗、その他諸々の美しさに圧倒されるだけですよね?

 

そんなのもったいない、実にもったいない。

 

後ろのスクリーンも、彼の動きも、全部「"Pinocchio"」という物語を創り出す一部です。

全部を見て、この物語をもっともっと感じてほしい。

 

だからこそ、私自身の解釈をふんだんに含むものにはなってしまいますが、これがみなさんにとっての「"Pinocchio"」のヒントのひとつになるような記事になればと思います。

 

よろしくお願いいたします。

 

 

 

イントロ

 

スクリーンの左にはピノキオ、右には人形師のおじいさん。

真ん中には蓄音機とピノキオのような人形が置いてあり、彼らはレコードを聴こうとしています。

 

ピノキオ「この歌はどんな歌なの?」

おじいさん「これは悲しいラブソング。君は好き?」

ピノキオ「アハハッ」

おじいさん「ハハハ …彼らはなぜこのような事態に至ったのか。さあ、楽しんでくれよ、"Pinocchio"を!」

 

 

そしてセンターに中間さんが登場。

「Pinocchio」のストーリーの幕開けです。

 

 

 

1番(時系列的には③)

 

 

表紙からページが捲られていき、1ページ目を開いた瞬間。

真ん中スクリーンの中のスクリーンに中間さんが映り、またそれが連なって、無限に中間さんが増殖するバグみたいな映像になっているのですが(語彙がバカですみません)、それがまるで多くの女性にそれぞれの顔を見せる主人公の変幻自在さに見えます。

 

 

そんな1ページ目には、

その美しさに一目で心を奪われた。

との記載が。

 

人が多く行き交う街中で出会ったピンクのドレスを着た女性(今後「女性A」と記載)と主人公。

(これまた街の通行人がドレスを着たウサギで、狐やネコが悪知恵を働かせていたディズニー版「ピノキオ」となんだか共通点を感じてしまいます)

 

主人公は彼女に一目惚れしたかのごとく、そんな街中で跪いて靴やバッグ、宝石などを贈ります。

 

しかし、彼の目の下には涙のマークがついているのです。

道化師であるピエロと同じマークであり、これは「彼が嘘をついている」ということ、そして「彼が心の中では傷ついている」ということを示唆しているのだと考えられます。

 

そんな彼と女性Aはふたりで手を取り合いながら落ちていくことに。

まさに恋に落ちるように。

 

 

ページを捲る。

ボクには、たくさんの糸がついている。

絡まないよう、慎重に動かないとね。

 

右手から誰かとの赤い糸がつながっている主人公は、ベッドから抜け出して真ん中のスクリーンの左から右へと忍び足で歩いて行きます。

 

ここは歌詞としては、「はやる気持ちを抑え忍び足 繋がった糸が絡まないようにね」。

 

他の人と結んでいる赤い糸がバレないかと少し焦る気持ちを抑えながらも女性Aと恋をしていることがあらわれています。

この時の中間さんは余裕そうな微笑みで胸を叩いており、そのことからこの主人公の浮気は常習のことなのだということが窺い知れます。

 

 

やっと夢が叶ったんだ 今じゃボクの隣でキミが笑っている

 

無事に結ばれた二人。

それを表すように、花が咲き誇る綺麗な場所で寄り添ってブランコに乗って幸せそうな光景がスクリーンに映ります。

 

しかし、主人公の目には嘘を表す涙が描かれたまま。

これは、彼自身も気付いていない偽りの「シアワセ」なのです。

 

 

I am pinocchio

 

これは主人公が人形のごとく、人間の「良心」を無くしてしまっている物語。

 

 

 

また次のページを開くと、女性Aの台詞が。

「あなただけ」

 

星も消えてしまった夜に、主人公へと本心で伝える彼女。

 

それを返すように、

「アナタだけ」

 

いろいろな女性と関係を持っているにもかかわらずの愛の言葉を囁きかける主人公。

その目の下には涙が。

 


鼻高々 今日もボクは鼻高々」という歌詞とともに伸びていく主人公の鼻に、彼が女性Aに嘘をついているということを観客は察知することができます。

 

 

 

…と、ここまでが1番となります。

 

 

 

2番(時系列的に①)

 

 

さて、次のページからは彼の過去。

 

何処にいても何をしていても君が頭から離れない。

こんな気持ちは初めてだ。

 

涙も帽子も描かれていない主人公。

これは主人公がこの時点では嘘をついていないことを示しています。

 

また、ここで書かれる「君」は、髪の毛を下ろしており、白のブラウスに水色のスカートを纏った、女性Aとはまた違う女性です。(以後「女性B」と表記)

 

そんな彼女に、「恋をしてしまったんだ」と伝えるように彼は跪きます。

 

 

何か僕に隠していることでもあるの?

部屋を出る君の後ろ姿に、何本もの糸がみえた。

 

左手に誰かとの赤い糸がつながった女性Bがベッドから抜け出し、右から左へと忍び足。

これは1番の主人公とは反対方向になっています。

対比構造ができててオタク大興奮。

 

すでに何本もの赤い糸が主人公に見えてしまっている彼女は、ツメが甘いのでしょう。

 

 

ドキドキがバレないよう忍び足 繋がった糸が絡まないようにね」には、いろいろな男性と繋がった赤い糸がバレないように、主人公と恋をする女性Bが描かれています。

 

中間さんもどこか挑発するような、また、どこか真剣で焦ったような顔でパフォーマンスしており、彼女が必死に隠そうとしていることが伺えます。

 

 

女性Bと寄り添ってブランコに乗る主人公は、違和感を抱きつつも、ついに初恋が実ったと幸せそう。

 

 

でもそれもバレてたんだ 今じゃヘタだったねとボクも笑ってしまう

 

しかし、そんな彼女の浮気性が主人公にバレてしまいます。

傷ついた彼は、1番の歌詞のように、結果的にはいろんな女性と関係を持つことになってしまうのですが、そんな今では「隠すのがヘタだね」と笑ってしまうほどの杜撰さだったということが推測されます。

 

この後ろでは、鼻が伸びており、嘘をついている女性Bが映されています。

 

 

Are you pinocchio?

 

すでに良心を失っている不誠実な女性Bへの主人公の言葉。

 

 

君に永遠を誓った夜。

窓の外は満点の星空。

そういえば、ピノキオが人間になったのも、こんな星の瞬く夜だったっけ?

 

流れ星も流れる星空の下で寄り添う二人。

主人公には女性Bの言う言葉は本心に聞こえています。

 

しかし、歌詞表記では「アナタだけ そう君も頷いた」と書かれているとおり、彼女にはいろいろな男性との関係があり、嘘をついていることがわかります。

 


「腕の中見えた 鼻高々

 

幸せで鼻高々になっている主人公と相反して、浮気をして良心がなくなってしまっているために鼻が伸びている女性Bの姿が。

 

 

Dメロ(時系列的に②)

 

やっとの思いで掴んだ ひとつだけの運命」で、そのまま落ちてきた赤い1本の糸に導かれる中間さん。

1本の糸に引かれる淳太さんが、その糸だけで踊っているのに絡まって雁字搦めになってしまいます。

 

 

辿った先でたくさんの糸を手に踊る君が僕に微笑んだ

 

その背後には女性Bが何本もの糸を手にして笑って糸を操る姿。

多くの男性と関係を持つ彼女に惹かれ、その末に翻弄され浮気され、失意に陥ってしまった主人公を表しているように見えます。

 

 

ねえ見てよ 今じゃ僕の方が上手に踊れるよ

 

その後、彼女に操られていた糸は消え去り、新たに繋がった2本の糸が4本に、6本から8本に、11本になった末にそれが中間さんの元から離れていき、後ろのスクリーンには鼻が伸びた中間さんの影が。

 

女性Bの姿を真似して、多くの女性と関係を持つようになった主人公が、そのたくさんの赤い糸を自由自在に操り、ときには自ら切っているような描写です。

また、そんな「良心」を失ってしまった彼は、人形の頃のピノキオのように鼻が伸びてしまいます。

 

ねえ、見てよ」では、少し笑みを見せている中間さん。

自嘲的に女性Bに対して「こんな風になってしまった自分を見てほしい」と言っているように感じることができます。

 

ここまでが過去の回想。

 

 

 

ラスサビ(時系列的に④)

 

ページを捲ると、

キミと僕は本当によく似ているね。

君とボクは本当によく似ているね。

 

「キミ」が「君」に、「僕」が「ボク」に変化。

 

左のスクリーンには「キミ」である女性A、右には帽子も涙もない、嘘をついていない頃の主人公が一瞬映ります。

その後、左スクリーンには女性Bと涙が描かれた(嘘をついている)主人公が星も眠ってしまったような真っ暗闇で寄り添う姿、右スクリーンには嘘をついていない頃の主人公と女性Bが星が瞬く夜空で寄り添う姿が。

 

これも完全に対比になっており、良心がある2人はスクリーンの中でも左側に、嘘をついている2人は右側に立っています。

ク〜〜〜〜〜!!!魅せてくるぜ

 

 

星の瞬いたあの夜。

ピノキオと同じように、人生で1番嬉しかった夜。

綺麗な景色だったところから、ページが変わるとともに赤い照明へ。

 

スクリーンのおおまかな構成としては、左右スクリーンともに割れた鏡に、涙が描かれていて鼻が伸びてしまった主人公が映る形となっています。

その後ろで左スクリーンでは女性Aとの思い出、右スクリーンでは女性Bとの思い出がスライドショーのように流れていきます。

 

主人公が二人の女性との想いが通じる幸せな時間のことを考えて、そして自分の良心がなくなってしまったことに気づいて、本当の「幸せ」ってなんなんだ?なんて振り返っている時間だったのではと感じました。

 

 

…幸せな時間

…シアワセな時間

 

本心からの「幸せ」が、偽りの「シアワセ」に変化するとともに、字も赤く。

 

ブランコに乗る主人公と女性Aが左に、主人公と女性Bが右に。

星も眠った夜と、星の瞬く夜。

しかし、左スクリーンの主人公と右スクリーンの女性Bは鼻が伸びてしまっております。

これは、彼らが嘘をついていることの証明となります。

 

幸せな時間だと自分でも思い込んでいたのに、良心を失ってしまったせいで自ら手放してしまった本物の幸せ

 

 

鼻高々 今日もボクは鼻高々」で諦めたように笑う中間さん。

嘘偽りの赤い糸で美しく踊り続ける自分に誇りも悲しさも感じているような、そんな表情で。

 

 

これからも主人公は、鼻を伸ばしながら人形のように生きていきましたとさ。

で、「"Pinocchio"」の物語は終わってしまいます。

 

 

 

 

ひとりごと

私は、「中間淳太さんによる、中間淳太さんが作った、ファンのための演劇」がこの曲に詰め込まれていると感じています。

 

 

イヤ作り込まれすぎ〜〜〜〜〜!!!

ライブ見てるこちら側、そんな暇ございませ〜〜〜ん!!!!

 

この映像と、歌詞と、「じゅんだいありー」のトップのピノキオのアイコン記事、全部合わせて見て解釈してたらエグいほどの満足度でどこに頭を下げればいいやら。

 

 

また、私自身には芸術や舞台演出の知識がないのでもっともっと構図や展開に仕掛けがあるかもしれません。

 

知りた〜〜〜い!!!

私に全知全能の叡智をくれ〜〜〜〜!!!

 

 

こんな仕掛けをコンサートで仕掛ける中間さんってめちゃくちゃホスピタリティに溢れていて、でも意地悪な気もして、本当に「彼について考えるのが楽しい」アイドルだな、と感じます。

 

 

今回のブログで、皆様がもっと楽しく「"Pinocchio"」を見て、もっと深く「"Pinocchio"」を感じて、何か発見があれば逐一教えてくださるととっても嬉しいなと思います。

 

是非ともよろしくお願いします!

 

 

 

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ではまたいつか〜!