こんにちは。しろです。
夏生まれの誕生日ラッシュが終わり、なんとなくみんなひと段落つきましたね。
自分が社会人をしていることもあってか、なんだか夏が終わったのが正直信じられません。暑いし。
さて、ひと段落ついて、なんとなく「ずっとやりたかったことをやろう!」と思って今筆を取っています。
夏が始まる前には考えてたのですが、なかなか時間も余裕もなくて。
それがこれ。
「ジャニーズWEST楽曲に出てくる一人称と二人称は何が多いのか?」についてです。
ジャニーズWESTのソロ、ユニット曲含めた楽曲の中でどういった一人称、二人称が使われているのか、その傾向やジャンルなどを見て何か発見や新しい印象を得ることができればいいな、と思っております。
ちなみに私のTwitterアカウントでは
ジャニーズWEST楽曲 全177曲(ユニット、ソロ含む)(リミックスは除く)に出てくる一人称と二人称についていろいろまとめてみました‼️‼️ 詳しくはブログにて書いてます → https://t.co/yHBtw1rgGF pic.twitter.com/SNccK1LN4D
— しろ (@shiroj_un) 2021年9月7日
のようなツイートや画像で今回の調べものをまとめてみましたが、このブログではこのツイートの画像についてさらに詳細や個人的な考え等について補足して執筆していきます。
よろしくお願いいたします。
注意点
このブログでの「ジャニーズWEST楽曲」は「ええじゃないか」から「サムシング・ニュー」に収録されている全182曲中(ソロ曲やユニット曲を含んでおります)、リミックスver.(「All My Love」、「おーさか☆愛・EYE・哀」)や「WESTV!ショッピング」を抜いた177曲とさせていただきます。
ジャンル分けを便宜上行っているのですが、私(しろ)が超個人的に分けたものでございますので、解釈の違い等ございましてもどうかご容赦ください。なんだかもうすでに間違っている気もします。先に謝っておきますごめんなさい。
全177曲のジャンル分けの表は下記の通りです。
配分としては、「ラブソング」41%「感動ソング」11%「盛り上げソング」33%「クールサウンド」15%となっております。
ちなみにここで言う「一人称」は「日本語の一人称代名詞」、すなわち話し手を指す日本語の代名詞、「二人称」は「日本語の二人称代名詞」すなわち受け手を指す日本語の代名詞とさせていただきます。
「僕」「ボク」等の表記ゆれについては、同じ代名詞(この場合では「僕」派)として取り扱っています。また、「僕たち」等の複数名詞についても、単数名詞と同じ派閥に入れております。
※Wikipedia等で確認させてはいただきましたが、言語学の学習者でないため定義が間違っているかもしれませんが、ご愛嬌ということで許してください。(学習者の方で間違い等発見した方がいらっしゃいましたらぜひ教えてください。)
長くはなりますが、よろしくお願いいたします。
一人称について
全177曲中の134曲について、一人称代名詞を発見することができました。
『僕』派
一番多かったのは『僕』派で、90曲(全体比約51%)です。
この中でも、『僕』という漢字表記をしている曲が86曲と大多数を占めました。
『ボク』というカタカナ表記をしたのは「ボクら」(曲名からしてカタカナですね)、「Special Love」、「TAMER」の3曲、『ぼく』とひらがな表記したのは「Ya!Hot!Hot!」(歌詞にひらがなが多用されています)の1曲でした。
そして、『僕』と『ボク』が混在したのは「"Pinocchio"」のみでした。(曲のトリック上このようになっています。じゅんだいありーをご確認ください。)
個人的に「TAMER」も自分のことを『ボク』と呼ぶことに大変胸を掴まれています。こちらを支配しようとするのに一人称が物腰が柔らかそうな印象を与えるような気がします。
また、『僕ら』など複数形を使った曲は58曲にのぼりました。
ラブソングでは恋人や想っている人との関係を指して複数の一人称代名詞を使っていることが多いですが、その他のジャンルの曲調では「ジャニーズWEST」や「ジャニーズWESTとファンたち」という括りで『僕ら』という言葉を使っているのだろうな、というものも多く、さすが「チームジャニーズWEST」というだけあって盛り上げるのも勇気づけるのもチームで全力を尽くしてくれるのだな、という信頼感があります。
ちなみに使用頻度としては『僕ら』(ボクら、ぼくら含む)が50曲と一番多く、『僕たち』は4曲と思ったよりも少ない印象を受けます。『僕ら』『僕たち』の併用も4曲です。(共通していないのは歌詞のおさまり的なものなのですかね?)
『僕』派ではラブソングが約53%と半数以上の曲を占めております。全体的にもラブソングは多いのですが、全体の率よりも多いです。同様に感動ソングの割合も全体より多く(約18%)なっております。『僕』という一人称に柔らかく等身大なイメージを受けるからでしょうか。
等身大で熱く、聴いている人の弱いところまで抱きしめるようなジャニーズWESTの曲には『僕』が多くなることに、非常に納得できます。
『俺』派
その次に多くなったのは『俺』派で、33曲(全体比約19%)です。
この中でも、『俺』という漢字表記をしている楽曲がほとんど(29曲)を占めています。ベーシック。
『俺』『オレ』と混合して使っているのは「ラッキィスペシャル」「マ・ル・モ・ウ・ケ」の2曲のみ、『オレ』というカタカナ表記は「アカンLOVE〜純情愛やで〜」「Mr Summer WEST」の2曲となっております。
カタカナ表記でも書かれている4曲はすべて聴いている人を盛り上げてくれる曲ばかりで、『オレ』というカタカナ表記の一種の明るい爽やかさを感じることができます。
また、『俺ら』などの複数形を使用している楽曲は22曲です。
この中で16曲は「盛り上げソング」であり、この比率を見てジャニーズWEST全員が一丸となって盛り上げようとしてくれている印象を受けます。
ちなみにこの『俺』派の中で21曲(64%)が「盛り上げソング」であり、その中でも複数形は76%を占めていることがわかります。盛り上げソングはみんなで盛り上げるもの。
「おい仕事ッ!」ではちょっと変わった一人称『俺様』もあるのですが、「神様俺様お疲れ様」という韻の踏み方のために使っているものだと思われます。
その他
変わった一人称として、「大阪弁ら〜にんぐ」に使用されている『うち』があります。関西の若い女の子が使っているイメージの一人称なのですが、果たしてこの『うち』が一人称のものなのか「家」の意味なのかわかりません。とりあえず一人称にしておきましたが、違うんですかね。教えてください。
女性や畏まった場面で使う頻度が多い『私』もジャニーズWEST楽曲に出てきます。
『私』のみを使っている曲は「愛の奴隷」「カメレオン」「Into Your Eyes」の3曲です。
前者2曲はなんとな〜く個人的に女性目線な印象がある曲、「IYE」も相手の女性の会話シーンで『私』が使用されております。
また、「エエやんけェ!!」は『俺』『私』、「グっ!!とあふたぬ〜ん」「乗り越しラブストーリー」は『僕』『私』と複数の一人称が使用されております。これはいろんな視点から描かれている曲だからこそだと思います。
(※ 当初『僕』派に入れていた「サラリーマンの父さん」にも『俺』という代名詞がありました。ブログ上部のツイートのリプツリー、そしてブログ最後に載せている画像は修正しております。ご迷惑おかけしてすみません!)
二人称について
全177曲中の131曲について、二人称代名詞を発見することができました。
(※当初「アカンLOVE〜純情愛やで〜」の掲載が漏れていました、ご指摘くださりありがとうございました。)
『君』派
一番多かったのは、『君』派で105曲(全体比約59%)です。
なんとなく他人行儀じゃなく親しみがある代名詞だと思います。「国民の応援団」を目指すジャニーズWESTらしい結果になりました。
今回も表記としては漢字での『君』という表記が83曲(79%)と多くなっています。
その次に多いのはカタカナ表記は19曲、漢字とカタカナ併記している曲は2曲(「PARA!PARA!チャーハン」「Make a Wish〜世界中が愛してる〜」)、『きみ』とひらがな表記しているのは「きみへのメロディー」(曲名からしてひらがな表記ですね)1曲のみとなりました。
複数形を使用している曲については、「大阪とんとんダンス」の『君ら』以外には見受けられませんでした。
二人称全体に共通しているのですが、聞き手=1人という前提が多く、「ジャニーズWESTのファン全体」に呼びかけるものなどではない限り複数形が使われることは少なそうです。
また、この代名詞を使用している楽曲には全体の割合と比べて比較的「ラブソング」が多いです。(105曲中73曲 69%)
この結果については、親しい人に語りかけたり、親しい人を思い浮かべてモノローグのように歌う楽曲がラブソングでは多くなっているからなのかな、と考えています。
『あなた』派
その次に多かったのは、『あなた』派で12曲(全体比約7%)です。
ベーシックに『あなた』とひらがな表記している楽曲は8曲(67%)です。
そのほかの漢字表記には少し差があって『貴方』(「GimmeGimmeGimme」「Tomorrow」)と『貴女』(「こんな曲作りました」「月詠人」)が2曲ずつとなっています。
『貴方』でも「GimmeGimmeGimme」はどちらかというと女性が男性に向けて言ったであろうセリフで、「Tomorrow」ではあえて性別は分からないようにこの代名詞が使われているのだと思います。『貴女』については明確に女性に向けて書いているものであるとわかります。
この代名詞でも、「ラブソング」が12曲中7曲と比較的多くなっています。
『あなた』はどちらかといえば同等の人へ愛しさを込めて使う言葉ですので、この結果には非常に納得できます。
『お前』派
『お前』派は7曲で(4%)を占めています。
『お前』との表記は5曲、『オマエ』とカタカナ表記している楽曲は「Mr. Summer WEST」1曲のみ、『お前』『オマエ』と併用しているのは「ANS」(「キエチマエオマエ!」という歌詞があるため)のみです。
どちらかというとカタカナ表記には親しみと軽さを感じる気がします。
この代名詞を使用している楽曲のジャンルとしては、「クール」なものが多く、少し特色が出ているように感じました。
『お前』という比較的強い語気の単語にはクールな楽曲が合うのでしょうか。
また、個人的にラブソング等の他ジャンルでも、とにかく盛り上がる曲ばかりがこの代名詞を使っているように考えています。テンション高く煽るために少し荒い『お前』という代名詞を使っているのかもしれません。
その他
その他にも「エエやんけェ!!」では『あんた』という代名詞が使われています。
『あなた』が砕けた言い方で、聴いている人に「最高や!」と親しげに語りかけるこの曲にはぴったりの単語だと思います。
複数の代名詞が使われている楽曲としては、
・『君』『あなた』が「マ・ル・モ・ウ・ケ」(「あなたのジャニーズWEST、出番です」)「"Pinocchio"」(『キミ』『君』『アナタ』『あなた』全てに意味があります)
・『君』『You達』が「WESTERN PARADE」(「友達 You達」で韻を踏んでいます。複数形が珍しい)
・『あなた』『お前』は「to you」(明確に別人のことを歌っているかはわかりませんが、ばどが顔を合わせて歌っているところを見ると個人的には『あなた』と『お前』は別人なのかな、と思っています)
・『君』『お前』『じぶん』が「パチもん」(めちゃくちゃごちゃごちゃとして面白い曲。『じぶん』は関西では『あなた』という意味なのですが、他地域の方はわかりますか?)
・『君』『お前』『Youたち』が「ONI-CHAN」(『お前』はりゅせじゅんお兄ちゃんがお互いで呼び合っている代名詞、『君』『Youたち』は全世界の弟妹たちに向けた代名詞です)
こうやって見ても複数形が105曲中3曲にしか使われていないということは、それだけ聴いている人ひとりひとりへ届けよう、という曲が多いということだと感じました。調べていて面白かったです。
メンバー制作参加曲について
ここでは複数曲の作詞をされているメンバー御三方の一人称と二人称についてまとめてみます。(ジャニーズWESTメンバー全員で作詞した「はんぶんこ」は除いています。)
神山智洋さん
・一人称
「We are WEST!!!!!!!」「Survival」「ANS」(藤井さんと共作しています)「KNOCK OUT」と過半数の4作品に使用されているのが『俺』。
その他にはいろいろな境遇の人たちに向けた応援歌である「グっ!!とあふたぬ〜ん」の『僕』『私』があります。
神山さんらしい、非常に芯の通った真っ直ぐと力強い『俺』という代名詞が多い印象です。
・二人称
二人称が使われている楽曲は2曲のみ。
「ANS」は『お前』、「Tomorrow」は『貴方』となっています。
どちらも曲調に非常に合っている代名詞だと思います。
個人的には神山さんって「相手にどうこう言うよりもまずは自分と向き合う!」なタイプだと感じているので、二人称を使う楽曲自体が少ないというこの結果に非常に納得しています。
重岡大毅さん
・一人称
「to you」「間違っちゃいない。」「ムーンライト」「バニラかチョコ」「間違っちゃいない」は『僕』で、「おい仕事ッ!」「do you know,girl??」(小瀧さんと共作)は『俺』です。
「サラリーマンの父さん」では終始『僕』が続くのですが、「俺もゴルフ始めようかな」だけ『俺』を使っており、モノローグの重岡さんのなんとなくラフな感じが味わえます。
「乗り越しラブストーリー」は曲中で彼女の過去にした会話が出てくるため、『僕』『私』と複数の代名詞が使われています。
重岡さんの素朴でまっすぐで飾り気のない感じが『僕』という代名詞に表れているような気がしています。
・二人称
「間違っちゃいない。」「ムーンライト」「バニラかチョコ」「乗り越しラブストーリー」「間違っちゃいない」「do you know,girl??」は『君』、「サラリーマンの父さん」は『あなた』を使っています。
「to you」は『あなた』と『お前』両方が使われております。
これも親しみやすくて飾り気のない『君』が多くなっていること、尊敬する人(お父さんやジャニーさん)のことを考えた曲には『あなた』が使われていること、どちらも重岡さんらしいなあと感じます。
中間淳太さん
・一人称
「TAMER」「"Pinocchio"」は『僕』、「Into Your Eyes」(Komei Kobayashiさんと共作)は『私』、「ONI-CHAN」(藤井さんと共作)は『俺』ととてもバラバラです。
独特で個性的な世界観を演出する中間さんだからこそ、ほぼ全ての曲の一人称が違うのかな、なんて考えます。
・二人称
「TAMER」「Into Your Eyes」は『君』、「GimmeGimmeGimme」(Yu-ki Kokuboさんと共作)は『あなた』、「"Pinocchio"」は『君』『あなた』、「ONI-CHAN」は『Youたち』『お前』『君』となっています。
個人的に男性目線なのかな?という曲には『君』が多く使われており、これには中間さんのクセのようなものが出ているのかな、と感じました。
逆に女性目線なのかな?というところには『あなた』が使われていて、これも中間さんがあえて聴き手側にわかりやすいように作ってくれているのかな、と考えています。
桐山照史さん
・一人称
「こんな曲作りました」(濵田さんと共作)は『俺』、「「かなさんどー」」は『僕』です。
ギャグ色が強い前者では砕けた感じ、ゆったりした曲調の後者は柔らかい雰囲気を作っています。
・二人称
どちらの楽曲も『あなた』です。なんとなく目の前の聴き手に丁寧に語りかけてくれているイメージですね。
藤井流星さん
・一人称
「ONI-CHAN」(中間さんと共作)「ANS」(神山さんと共作)どちらも『俺』を使っています。
どちらもある意味強い意志を感じる曲なので、この代名詞を使っていることにも納得がいきます。
・二人称
「ANS」は『お前』、「ONI-CHAN」は『Youたち』『お前』『君』
どちらにも『お前』が入っています。これにも強い意志と少しの気の強さを感じます。
後者は優しくするべき相手(弟妹)がいるため、『Youたち』『君』などで雰囲気を柔らかくしていますね。
特に多く作曲しているメンバー(特に重岡さん神山さん)については非常にその方の個性が滲み出た結果となったと感じています。これからのメンバー作詞曲にも注目していきたいです。
(どこで載せればいいのかわからなかったのでその他代名詞とかみしげ制作曲のみ置いておきます…! こちらも修正済みです)
最後に
今回調べてみたところ、多数派の一人称と二人称は『僕』と『君』ということになりました。
どちらも満たしているかつ他の代名詞を使っていない曲を上記いたしましたが、70曲と、ジャニーズWEST楽曲の約4割ほどを占めています。
『僕』も『君』も個人的にはとても親しみやすく友人に話すように使うことができる代名詞だと感じており、「国民の友達」を目指すジャニーズWESTにはとてもぴったりであると考えています。
反対に『私』『貴女』などの性別を決めた歌詞が少ないことも嬉しかったです。老若男女関係なく応援することができるアイドルだからこそ、ラブソングなどのシチュエーションが決まっている曲以外にはあまり性別を決めてほしくないな〜と感じていたので。
このブログを読んで、また違った方向からジャニーズWESTの楽曲を楽しむことができれば最高に嬉しいです。
これからもジャニーズWESTが提供してくれるいろいろなコンテンツを最大限に楽しんでいきましょうね〜〜!
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