(2021/4/1 追記)
2021/4/1付 じゅんだいありーで中間さんの物語は発表されましたが、なんだかもったいないので「こんな解釈になった人もいるんだよ!」ということで残しておきます。
ちなみに、中間さんの書いた物語は全く違いますのでご参考にはなりませんよ!!
こんにちは。しろです。
昨日は「rainboW」感想を書いていたのですが、中間さんから3/17付のじゅんだいありーで「"Pinocchio"」について、「みんなが導き出したストーリーを聞いてみたいです」とのお達しがございましたので、今日は趣向を変えて。
中間淳太さんソロ曲「"Pinocchio"」についての考察を書いていこうかな、と考えています。
ハッキリ言ってわたしは叙述トリックミステリが非常に苦手なタイプの人間ですので(すぐに頭がこんがらがって「わからん!!」となってしまう)、読みながら「こんなんおかしいやろ〜!」と思われるところ等あるかもしれませんが、一回「しろの考えたぴのっきお」も聞いていってください。
では曲に沿って進めていきましょう。
歌のイントロ部分。
歌詞カードにはないのですが、女性と男性の会話が入ります。
女性「この歌はどんな歌なの?」
男性「これは悲しいラブソング。君は好き?」
女性「(笑い)」
男性「(笑い) …彼らはなぜこのような事態に至ったのか。さあ、楽しんでくれよ、"Pinocchio"を!」
といった会話。(英語弱者なので間違ってるかも…)
ここからわかるのは、これはラブソングだということ。そしてなんらかの犯行が起こるということ。
また、事前に中間さんから頂いていた
「Who done it?」(犯人はだれか?)
というヒントに加えて
「Why done it?」(なぜ犯行に至ったのか?)
という提示がされています。
これより、
だれ と なぜ
が最終的にわかるように、歌詞を順番に見ていこうと思います。
1番から。
はじめて会ったその時 ボクの心は奪われた
今すぐキミに近づきたい
はやる気持ちを抑え 忍び足
繋がった糸が 絡まないようにね
まずは「ボク」のなにげない物語。
後述するのですが、この「ボク」はピノキオではないかと考えています。
「キミ」に会ったその時、「近づきたい」と感じたピノキオは、自分につながった操り糸が絡まないようにキミに近づきました。
でもこれは恋愛感情とは明記されていないため、「愛しているわけじゃない」「ただ繋がりたい」という欲のみだとも解釈できます。
また、まだ理解できていない恋愛をして「人間になろうとしている」とも解釈できます。
どちらにせよ、ピノキオには恋愛感情というものが欠けています。
私個人としては、ピノキオに恋愛感情が欠落しているのは、「まだ人形であり、人間になれていない」ということを表しているのではないかと考えました。
やっと夢が叶ったんだ
今じゃボクの隣で キミが笑っている
そしてキミと結ばれることができました。
やったねピノキオ!
(I am Pinocchio.)
サビ前に入る「ボクはピノキオ。」という声。
ここからこの1番はピノキオが一人称となったお話だと断定できますね。
「あなただけ」
腕の中 キミの言葉 そっと耳をなぞった
「アナタだけ」
そうボクも頷いた
幸せな時間 鼻高々
今日もボクは 鼻高々
・「あなた(アナタ)だけ」について
ひらがなは本心、カタカナは嘘 と解釈
・鼻高々
自慢げという意味と、その登場人物が嘘をついている(鼻が伸びている)というダブルミーニング(ananでもおっしゃってましたね…)
キミはボクを心から愛しているので「あなただけ(が好き)」と伝えます。
しかし、ボクはキミを愛しているわけではなく、欲しいものが手に入れられた悦びと幸せを感じていて自慢げなだけ。
「アナタ(キミ)だけ」と嘘をついてふたりはうわべだけでも幸せに暮らしましたとさ。
これが1番です。
歪んでいてベクトルは違うけど、この一瞬だけは幸せなラブストーリー。
そして2番。
時系列などややこしくなるのでここはまとめちゃいます。(ごめんね!!)
はじめて会ったその時 僕の心が奪われた
それがはじめての恋だった
ドキドキがバレないよう 忍び足
繋がった糸が 絡まないようにね
でもそれもバレてたんだ
今じゃヘタだったねと ボクも笑ってしまう
(Are you Pinocchio??)
「あなただけ」
星の瞬いた夜に 僕は君に誓った(本心?大きな星に願うと叶えてくれる?)
「アナタだけ」
そう君も頷いた
腕の中 見えた 鼻高々
・星が瞬く夜
ディズニー版「ピノキオ」では夜空で一番輝く星にお願いすればその願いが叶うと言われている。
ゼペットじいさんは「いろいろな人を楽しませてきた」ため、ブルー・フェアリーが「ピノキオを本物の子どもにする」という願いを叶えてくれた。
そのため、ここでも夢を願う夜として解釈してみます。
今度は「僕」のお話。
サビ前、「Are you Pinocchio?」(君はピノキオなの?)というフレーズが入るので、
「君」=ピノキオ=「ボク」
と考えてこの話を進めます。
僕はピノキオに一目で恋をしました。
「どうしても手に入れたい」と思った末に忍び足で近付き、バレないように、ピノキオに繋がっている操り糸に気をつけつつピノキオを誘拐。
(ディズニー版「ピノキオ」にも動機は異なりますが、ピノキオが監禁、誘拐されるシーンがあります)
誘拐してから一緒に生活するうちになんだかんだ仲良くなった2人(僕とピノキオ)は「あのやり方はヘタだったね」「実はバレてたよ」なんて軽口を叩き会えるほどの仲に。
ここで「バレていたのに抵抗しなかったピノキオ」について、「私はピノキオも僕だけのものになってみたいと思ったからではないか」と考えています。
これも恋愛感情からではなく、好奇心から。
恋焦がれたピノキオをとりあえず手に入れられた僕は「あなた(ピノキオ)だけ」と本心で誓い、ピノキオのすべてが手に入るように星に願いました。
しかし、ピノキオにはまだ「キミ」など、他の人との関係が残っているため「アナタだけ」と嘘をつき続けたままです。
(僕の腕の中にいるピノキオの鼻が伸びているためそう推測しました)
Cメロ。
ここの曲調、めっちゃホラーオペラ(そんなジャンルあるんか?)チックでかっこいいですよね。
やっとの思いで掴んだ ひとつだけの運命
辿った先で たくさんの糸を手に踊る君が 僕に微笑んだ
・糸
操り糸と運命の赤い糸のダブルミーニング(これもananでおっしゃってましたね)
大変な思いをして連れてきた(僕にとっての)運命の人。
でもそのピノキオはたくさんの「キミ」との赤い糸が繋がったまま。
ここから分かるのは、「キミ」は複数いるのかもしれない、ということです。
正確にいうと、ピノキオに遊ばれ、赤い糸を握られている「キミ」のような存在が複数存在するため、「キミ」は単数名詞でもあり、複数名詞でもあるという状況に至っていると考えました。
(ここらへん後ろで英語を喋っているおじさんの声が聞こえるんですが聞き取れなくてモヤモヤ〜〜!!)
その姿に 心を奪われたんだ
ねえ見てよ 今じゃボクの方が上手に踊れるよ
そんな無数の「キミ」と関係を繋げ続けるピノキオに、僕は正気を失っています。
さまざまな人を魅了するピノキオを監禁し、自分が全てを握れたかのように思っていた僕ですが、「ボクの方が上手に踊れる」のとおり、僕よりも一枚上手なのがピノキオです。
(比較対象となる人物として、「僕」と「キミ」が思い浮かびましたが、「(僕よりも)ボクの方が上手に踊れる」と解釈しました)
「あなただけ」
星も眠りだした夜に キミと僕が重なった
「アナタだけ」
そう2人頷いた
…幸せな時間
「あなただけ」
一枚上手なピノキオに、「実は嘘をついていた、あなただけじゃない」と告げられ、殺すように唆された僕。
僕は願いも誓いも届かないような深い夜に、誓いの言葉を呟きながら、「キミ」のひとりを消します。
(「キミと僕が重なった」という描写に、「あるひとりのキミがいなくなり、その存在は僕に代わった」=あるひとりの「キミ」を殺したと解釈)
「アナタだけ」
ピノキオにとって、あるひとりの「キミ」以外にも赤い糸が繋がった人はまだまだ残っているので、鼻が伸びたまま。
ですが、手に入れたいもの、してほしいこと、全部僕にやってもらっているのでピノキオは今、確実に幸せなんです。本心で幸せなんです。
それが恋愛感情かどうかは置いておいて。
「あなただけ」
僕は君に誓った
「あなただけ」
…シアワセな時間 鼻高々
今日もボクは 鼻高々
そして晴れて今まで関係を持っていた人間を殺し切った僕。
僕が一番星にお願いした願い事は叶いました。
「あなただけ」という僕の言葉に、ピノキオも本心で「あなただけ」と返せます。
あーあ、全部殺し切ったんだけどなあ。
「僕」を狂気的なまでにコントロールできて満足だったピノキオは鼻高々。
ピノキオはすでにもう「僕」だけのものになっても幸せを感じられないということが分かってしまいました。
(「…シアワセな時間」とカタカナになっているところと、鼻高々となってしまっていることにより、これが幸せな時間というのも嘘なのだと解釈)
さて、つぎは誰の赤い糸を掴もうかな。
(3/17追記
最後の女性の笑い声について、マシュマロいただきましたのでわたしの見解を!
①最初に男性と会話していた女性の笑い声
「なんて面白いラブソングなんだろう!」といった意味の笑い。(でもちょっと声色がちがう気もする…)
②ピノキオの笑い声
自分の思い通りになったピノキオ、「さて、つぎはどうしようかな!」という期待と策謀の笑い。(ピノキオは「ボク」という一人称なだけで、男性とも女性とも表記はされていませんし、むしろ子どもであるというイメージもあるので声が高くてもおかしくないかと。)
かな、と考えております!みなさんどうですか?)
というわけで、わたしは
・殺人という犯行自体は「僕」(だれ) が、「ピノキオを自分だけのものにするため」(なぜ) に行ったもの
・でもそれを教唆したのは「ピノキオ」(だれ) で、「一回僕だけのものになってみたかったから」(なぜ)
だという答えになりました。
ピノキオは人形であるにもかかわらず自分の意思で動けるように、ブルーフェアリーに魔法をかけてもらいます。
自分の意思で動けるようになったばかりなので常識もわかりません。
だからこそピノキオ自体にはこのようなことをしても何の悪気もないのかもしれません。
この曲は、そんな魅力的で残酷なピノキオの、あるひとつのラブストーリーであると考えました。
考察甘いんだけどな〜…とかウンウン悩みながらやってたので、ふと閃いたらまた追記するかもしれないです。
たぶんもっと壮大で深い物語なんだろうな、と思いながら、中間さんが思い描いた「"Pinocchio"」を演じられているところを見れることを夢見て。
というか中間さん、コピー本でええから発売してくれんか??????
感想などございましたら、ぜひ下記のマシュマロやお題箱までお願いいたします。
感想が来たらもれなく私が喜んで道端で踊りだします。(お返事はTwitterでさせていただいております。)
マシュマロ↓
匿名のメッセージを受け付けています!
— しろ (@shiroj_un) 2021年3月17日
https://t.co/Vg7WCRGmRH #マシュマロを投げ合おう
お題箱↓
しろのお題箱 https://t.co/5p2p1aBOb8 #odaibako
— しろ (@shiroj_un) 2021年3月16日
ではまたいつか〜!