こんにちは。しろです。
「でっかい愛/喜努愛楽」発売おめでとうございます!
さて、今回は通常盤収録曲「バニラかチョコ」について。
重岡大毅さんが書かれたラブソング、ぜったいにヤバイと思っていたのですが、案の定なにげなくてなんだか誰もが「経験したことあるかも」と感じる甘い日常が描かれていて惨敗してしまいました。
超個人的に感じた「バニラかチョコ」のストーリーや素敵なところをつらつらと書いていきたいと思います。
長くなった短い話 とっくに冷えた頭とつま先
玄関悩んだスニーカーorスリッパ
どうせすぐ帰るつもりだったけど
このパートでは
・『長くなった短い話』は「どうでもいい話で長々と口喧嘩してしまったこと」
・『とっくに冷えた頭とつま先』は「家を出て行って冷えた頭と、スリッパを履いた爪先が外気で冷えていること」
・『玄関悩んだスニーカーorスリッパ どうせすぐ帰るつもりだったけど』は「どうせすぐ帰るつもりだったけどスニーカーじゃなくてスリッパを履いてきたことに少し後悔しているさま」
を表しています。
「長い⇔短い」「頭⇔つま先」という正反対のもの、「スニーカーまたはスリッパ」という2つのものを対比させることでリズムと情景を自然と思い起こさせてくれます。
先に君あとから僕が良い“ごめんね”
引くに引けずにコンビニエンスストア ウロチョロ
うつろな顔の深夜バイトのお兄さん
厄介ごと一仕事 お互い済まそうか
「ごめんね」が言いづらくてコンビニをうろうろしている「僕」が少し心を決めるパート。
『厄介ごと一仕事 お互い済まそうか』のお互いには「僕とバイトのお兄さん」「僕と君」のふたつの意味があるのかな、と考えます。
バイトのお兄さんはお仕事、僕と君は仲直り。
ほのかに口下手くらいが可愛いのに
一枚上手ですこしムカつく「君」のことをコンビニでふと思って、口喧嘩を思い出して、ちょっとした愚痴。
「可愛くないんだよな。でも、好きなんだよな」が不思議と聞こえてきます。
期間限定アイスクリーム
バニラかチョコのバリエーション
白か黒かで余り物はダーリンダーリン
曖昧な時は甘いチョイスをホラ
ビターで苦いのが僕は好き うんソレで良い
コンビニでウロウロした末に期間限定だったバニラとチョコのアイスクリームを買ってくる僕。
『白か黒かで余り物はダーリンダーリン』以降には、
・「バニラかチョコどちらを選ぶ?」の問いに「どっちでもいい」と答えられたら君にバニラ、僕はチョコを選ぼうという決心
・どちらが先に折れるかの攻防で、君からの「ごめんね」がなくて喧嘩ムードが続いたとしたら先に自分が「悪かった」と言ってあげよう、それでいいんだ、という僕の決心
のふたつがかかっています。
『ダーリンダーリン』『それで良い』のメロディが共通していて、そこに『うん』が入ることで引っ掛かりができるところでテンポ感と不思議な日常感が生まれます。
告白した夏の夜トリップ
Yes or Noのシチュエーション
今も昔も決まり文句でダーリンダーリン
大抵のことは甘いアイスをホラおかえりは無くてもグッバイ また頼むぜコンビニ
「好きだ」と告白した夏の夜に想いを馳せて、いまでもなんだかんだ「好きだ」という言葉で許されてきてるな、と感じながらコンビニを後にする僕。
『甘いアイス』はアイスで機嫌を取ることと、甘い言葉で機嫌を取ることのふたつを意味していると考えました。
前述の『バニラかチョコ』と『YesorNo』は対比が効いているように感じますが、その実同じ意味なのだと感じています。
また、この曲全体としてサビ部分には
・『バリエーション』『シチュエーション』『コミュニケーション』『イルミネーション』『シミュレーション』『バリエーション』『ノンフィクション』
・『チョイス』『アイス』
という気持ちよすぎる韻が踏まれまくっていて、重岡さんのそのテンポ感が好きだなあ、と感じます。
一か八か作り話 とっさにひねった頭と口先
必要な嘘は有罪or無罪かすまし顔 優しい顔 お願い見逃せないか
とっさについた嘘に「必要な嘘だったんだよ」と自分で言い訳をする僕。
彼女のすました顔、優しい笑顔、どちらが見られるかなんてわからなくて「見逃してもらえないかなあ」とすこしバツが悪いながらも歩く帰り道の寒空。
『頭とつま先』が『頭と口先』に、『スニーカーorスリッパ』は『有罪or無罪』に。1コーラス目と2コーラス目の歌詞に共通点があり、重岡さんの選ぶワードの、どこか普遍的なのにセンスが抜群なところを感じることができます。
ほっこり鈍感なくらいが可愛いのに
「鈍感なくらいが可愛いのに、鋭い君は僕の嘘も見抜いてしまうんだろうな」というちょっとした愚痴。
これにも「でも、好きなんだよな」が聞こえてくる。
出し過ぎ注意ハンドクリーム
シェアするべきコミュニケーション
ひび割れ防止で余り物はダーリンダーリン
あんまりな事はドライなチョイスさホラ
ベタつく空気が君は好き うん割と好き
ハンドクリームを出しすぎた君が「はい、分けてあげるね」「ひび割れ防止!」と言って僕の手を握るところを思い出す僕。
君はなんだかんだ僕と触れ合うことが好きだよな、まあそんな君が僕も割と好きなんだけど。なんて。
『ひび割れ』=「乾燥」と『ドライ』がかかっており、その乾燥と『ベタつく空気』の湿気が対比となっていて、うまいな〜〜!と言わざるを得ない。
また、ここもサビ全体として『アイスクリーム』と『ハンドクリーム』で韻を踏んでいます。
準備万端冬空とリップ
いつもの街もイルミネーション
OFFでもONでも素敵さ君はダーリンダーリン
大切なキスは甘いセリフとホラ
理想じゃ良い自分でも 寝巻きスリッパ現状にドン引き
リップをつけて準備万端な君と見るイルミネーションを想像している僕。
同棲してるからノーメイク姿なんて見てるけどどっちにしろ素敵で、でも雰囲気にのまれて思わずキスなんかしちゃうだろうな〜、なんて寝巻きスリッパ姿のコンビニ帰りに考えている自分にドン引きしています。
『告白した夏の夜トリップ』『準備万端冬空とリップ』は夏と冬の対比、そして「とりっぷ」という韻が踏まれていてメチャクチャ秀逸なセンテンスだと思います。すごい。
また、『甘いアイス』は『甘いセリフ』に、『コンビニ』は『ドン引き』にかかっています。
“しっかりついてこい”くらいがカッコいいのに
口が達者ですぐに嘘は見抜いてしまう君に勝てない僕が、ふと自分のことを考えて、「しっかりついてこい」くらい言える、主導権を握って引っ張っていける男だったらかっこよかったのにな。とひとりごちります。
時間制限アイスクリーム
ドア前一人シミュレーション
ただいまおかえり ぎこちなくてもダーリンダーリン
幸いなことは甘いアイスがほら
リハ通りいけばそれでいい うんコレでいい あ~
アイスクリームが溶けない程度にドア前でシミュレーション。
とりあえず「ただいま」と「君のためにアイスを買ってきたこと」だけ言えればとりあえずオッケー。そうだよね。と自分に言い聞かせています。
期間限定アイスクリーム
バニラかチョコのバリエーション
白か黒かで余り物はダーリンダーリン
曖昧な時は甘いチョイスをホラ
ビターで苦いのが僕は好き うんソレで良い
負担軽減アイスクリーム
酸いも甘いもノンフィクション
あの手この手で何がなんでもダーリンダーリン
「心配事の9割以上はホラ
おこらないって言ったでしょ?」
ハイハイ よく笑うぜのんきに
『負担軽減』のとおり、帰ってきた僕に君がさらっと謝ってきて面食らってしまって。
このまま悪いムードが続いたらどうしよう、と『あの手この手』(アイスだとか、謝る選択肢だとか)考えた僕に『「心配事の9割以上はホラ おこらないって言ったでしょ?」』なんてのんきに笑う君に呆れて、なんだかだいすきだなあ、と笑い合っています。
oh good day… oh bad day…
oh good day… oh bad day…
oh good day… oh bad day…
oh good day… good day…
君といるこの日々はいいことばかりじゃないけど、なんだかんだ君のことが大好きだしいい日々なのかも、なんて考えてる僕を思い浮かべることができるラスト。
この曲、ずっとずっと根底には「君に勝てない僕」と「君を愛している僕」が流れていて、とてつもなく甘いなあと感じます。
かわいくて、だれか愛している人を抱きしめたくて仕方なくなるとともに、もっともっといろんな要素が隠されているんだろうなと考えるといろんなオタクに「バニラかチョコ」解釈をしてほし〜〜〜〜!と乞い願ってしまうこんな歌を作ってくれた重岡さんに圧倒的感謝と愛を捧げて、このブログを終わろうと思います。
このブログを読んでご感想やご意見、ご指摘等ございましたら、ぜひマシュマロやお題箱にメッセージをお願いいたします。Twitterで意気揚々とお返事いたします。
いっしょに「バニラかチョコ」の考察をしてくれるオタクや、考察したよ!というオタクは教えてください。
ご指摘や修正事項等は確認次第、記事でも修正させていただきます。
マシュマロ↓(ちょっと返信遅れることもあります)
匿名のメッセージを受け付けています!
— しろ (@shiroj_un) 2021年3月17日
https://t.co/Vg7WCRGmRH #マシュマロを投げ合おう
お題箱↓(通知来るのですぐにお返事できます)
しろのお題箱 https://t.co/5p2p1aBOb8 #odaibako
— しろ (@shiroj_un) 2021年3月16日
ではまたいつか〜!